■小児内分泌学会は、内分泌(ホルモン)系の疾患を持つこどもの専門的治療、および病気の原因や治療法などの研究を行っている医師(主に小児科医)や研究者が作っている学術団体です。
■小児の内分泌疾患には、いろいろなものがあります。以下のような症状でお悩みの方は、当学会に所属する医師にご相談いただくことを一度ご検討ください。
- ・低身長(身長が低い)
- ・高身長(身長が高すぎる)
- ・急激な体重減少
- ・急激な体重増加
- ・多飲、多尿(夜尿)
- ・肥満、メタボリックシンドローム
- ・学校検尿で尿糖陽性、糖尿病
- ・思春期早発(乳腺腫大、陰毛、性器出血)
- ・思春期遅発(生理が出現しない)
- ・多毛
- ・甲状腺が腫れている
- ・外性器の形が他のこどもと違う、小陰茎、尿道下裂、など
- ・新生児マススクリーニングで精密検査が必要と言われた
- ・骨折しやすい・骨折が治りにくい、骨の変形(O脚、X脚など)
成長曲線で成長を見守ろう
■日本小児内分泌学会は「子どもの成長啓発デー実行委員会(岸本佐智子委員長)」が進めている成長曲線を普及し、子どもの健康を見守ろうという活動を支援しております。お子様の健やかな成長を成長曲線で見守りましょう!
■子どもの成長啓発デーポスター(PDF) ご自由にダウンロードしてください。
子どもの内分泌疾患を診る医師・施設
平成28年4月から学校保健で成長の評価に成長曲線の使用が推奨されるようになりました。それ以降、学校現場で見いだされた成長障害の児童・生徒をどこに紹介すれば良いのかわからないという悩みが多くの現場から寄せられております。
日本内分泌学会では、内分泌・代謝の病気に対応が可能な専門医制度という仕組みを持っています。このうち、「小児科」は多くありませんが、以下のサイトには日本内分泌学会内分泌・代謝専門医が記載されています。その科名が「小児科」となっているのが、子どもの内分泌疾患に対応可能な医師です。
http://www.j-endo.jp/modules/senmoni/
またその多くの医師が日本小児内分泌学会評議員となっております。日本内分泌学会の専門医名簿では、その医師の所属までは記載がないため、こちらの本学会の評議員名簿と併せてご確認ください。
http://jspe.umin.jp/gaiyou/sub.html
上記の医師が、それぞれの施設で、毎日成長障害の診療が行われているとは限りません。また最新の情報を公表しておりますが、医師の異動もございますので、医療機関に事前に診察日等を事前にご確認いただき、診療や相談をお受け下さい。
2022年に発行された、がん、頭蓋内腫瘍、下垂体腫瘍経験者における成長ホルモン補充療法の
安全性に関する最新の国際コンセンサス ステートメントです
■がん、頭蓋内腫瘍、下垂体腫瘍経験者における成長ホルモン補充療法の安全性:コンセンサス ステートメント (
日本語訳・pdf)
謝辞:本内容は、下記のコンセンサスステートメント(Table 1)の日本語訳です。
Boguszewski MCS, et al. Safety of growth hormone replacement in survivors of cancer and intracranial and pituitary tumours: a consensus statement. Eur J Endocrinol. 2022 Apr 21;186(6):P35-P52. doi: 10.1530/EJE-21-1186
成長ホルモンに関する情報提供など
■欧州医薬品審査庁からの成長ホルモン治療の安全性に関する報道について【pdf】(2011年3月10日)