理事長挨拶

日本小児内分泌学会は、1967年(昭和42年)に設立され、以後、一貫して小児内分泌学・糖尿病学を牽引しています。本学会の会員は、小児内分泌学や小児糖尿病学を専門とする臨床医とそれらの分野の研究者などから成り、現在1,200名を超えています。

 小児内分泌学は、2つの大きなグループから成る多様な疾患群を対象とします。1つのグループは、成長障害、甲状腺疾患、副腎疾患、性分化疾患、副甲状腺・骨代謝疾患、水電解質異常、1型糖尿病など、比較的古典的な内分泌疾患群です。もう一つのグループは、環境ホルモンによる男児外性器低形成、日光暴露の低下によるビタミンD欠乏症、栄養過多による2型糖尿病や肥満症など、近年の「子どもを取り巻く環境の変化」に起因する疾患群です。日本小児内分泌学会は、これらの疾患の診断・治療ガイドラインの整備を進めるとともに、近年の分子生物学的解析手法をいち早く取り入れ、これらの多様な疾患群の発症機序に関する先駆的な成果を世界に発信しています。

 これからも、私たち小児内分泌学会会員は、小児の成長・発達・成熟に関する研究を推進し、医学的知識・技術の進歩を図りつつ、研究活動の成果を社会に還元していきたいと考えています。そのために学会として、1)小児内分泌疾患・小児糖尿病の発症要因・病態を明らかにし、よりよい治療法の開発を行うこと、2)小児内分泌学・小児糖尿病学を専門とする医師を養成すること、3)診療ガイドラインの作成などを通して、一般小児科医に小児内分泌疾患に関連する必要な情報を提供すること、4)早期発見・早期治療などを目的として、一般市民への広報活動を行うこと、5)国内外の他の学術団体と活発に交流し、情報交換を盛んに行うこと、を活動目標にしています。

日本小児内分泌学会 理事長 緒方 勤
(浜松医科大学 小児科 教授)

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